ツールド宮古島2018

この週末は中体連の水泳競技大会でした。

どんぐりも声掛けされ、放課後に水泳練習に参加していましたが

同じ日にキョロキョロツールド宮古島2018がありました。

初チャレンジのツールドにエントリーしたのは3月、まさか中体連と

重なるとは?!と思いもよらず。

でも中学生になると内申書とやらを意識するようになって先生から

声掛けされたら参加するほうがいいという認識でツールドを止めて

水泳大会に出るつもりでした。

が、選手登録ギリギリになってやっぱりツールドへの気持ちが

捨てきれず。

体育の先生と相談すると、どんぐりがやりたい方を選べばいい、

水泳は2年生、3年生もあると言われたらしく、ツールドを選んで

水泳選手登録から外してもらったそうです。

そしてツールドの前日になって大会主催者からのメール。

「台風の影響で開催か中止を当日の朝6時に決定します」

いや、もし中止になってしまったら水泳に出たほうが良かった?と

ちょっと後悔の気持ちになった私でした。

でも、開催することになり、先ずはチャンスがあるとホッとしました。

自宅で記念写真。

さて、会場に向かい、今まで何回もトライアスロンの雰囲気を

見てきましたが我が子が出るとなると親もドキドキ。

それにしても風が強かったです。

矢張り台風の影響でしょうね。

ゼッケンをつけるのも一苦労しました。

晴れ間もありましたが急に降り出しては止んで、また降って。

説明会と開会式の10:45。

空が暗くなったと思ったら物凄い土砂降りであっという間に

ずぶ濡れになった選手たち。

この雨の中、走るわけ?

転ばないか心配、スリップしそう。

でも続行です。

スタートまでまだ7〜8分あって、その間もザーザー降ってて、

挨拶なんかいいからサッサとスタートさせてあげて〜な心境に

なりました。

でもスポーツの世界は時間に正確です。

11時ジャストにスタートしました。

さて、送り出したので一旦家に戻りました。

するとすぐにどんぐりから電話。

えっ、なんで?

電話の向こうでどんぐりが私にすぐ来て!とヘルプしていまいた。

何、一体なにがどーしたか〜?

いいから、すぐ来て!

スタートしてものの15分かそこらです。

何があったかを聞くと、チェーンが切れた!と言ってて。

何だって?

チェーンが切れた!?

どーしたらいい?

私が直せるわけない。

ゼッケンに大会連絡先が載ってたのでそこに電話するように言いました。

旦那が通学用のカゴがついた自転車を軽トラに乗せて、私は自分の車で

現場に向かうと、荷川取の丸金ストアの坂道にどんぐりが座っていました。

あっ、スタートしてすぐにリタイヤか?!

水泳大会に出たほうが良かったか?と2回目の後悔な気分になった私。

でも大会委員会のメカニック車が修理してくれていました。

チェーンが切れたのって今までで初めて。

でもそこはさすがプロ。

チェーンを直してくれました。

旦那が軽トラに積んだ通学用自転車は使わなくて済みました。

修理に掛かった時間が20分強かな。

再スタートを切りましたが既にどなたもいらっしゃいません。

旦那は私の車に乗ってハザードを付けてどんぐりの後を追いました。

案の定、コースから外れるところだった。

一人で孤独に延々と漕いでいたどんぐり。

スタートしていきなり重い気分になった旦那と私。

完走はもはやないか?

挑戦しただけでも偉いじゃないか、とお互いに慰め合いながら

どんぐりを見守りました。

でもメカニック車を発見。

こちらの選手はタイヤパンク。

その後も所々でメカニック車がバイク修理をして、そのたびに

選手がいていつの間にかどんぐりだけじゃないんだと気持ちが

少し明るくなりました。

それでも一人黙々と漕いで、漕いで、やっと一つ目の

エイドステーションがある比嘉ロードパークへ。

そこに行くと、お友達がいて、一緒に休憩。

ここが1個めのチェックポイントです。

お友達がいたってことは、頑張って追いついたってことよね?

トゥリバーを出て比嘉ロード、孤独との戦いから解放されたどんぐりは

係の人にあと何キロくらいですか?と尋ねると、あと40キロと言われ、

気落ちしました。

まだそんなにあるのか!!

そして第2チェックポイントめがけてレッツゴー。

でもお友達があっという間にずっと先に行って、どんぐりはまた一人に

なってしまいました。

サイクリングでのエントリーでしたが99%がロードバイク

お友達もロードバイク

ざっと私が見た限りではどんぐりのようなクロスバイクは3台でした。

しかもどんぐりのはメイクマンで購入した、オモチャのような自転車。

それでもモクモクと漕ぎ続けるとまたメカニック車を発見。

見るとなんとお友達。

タイヤパンク。

ここで再度二人でスタート。

お友達と一緒だとテンションが上がったどんぐりですがやっぱり

ロードには勝てない。

あっという間に距離を空けられてしまう。

それでも第2チェックポイントに到着するとまたお友達と合流。

こういうのを繰り返して第3チェックポイントを通過し、エイド

ステーションで補給しあとは時間との勝負。

でも一周道路の七俣辺りはアップダウンが激しく、海風の影響、さらに

台風の影響で向かい風、漕いでも、漕いでも中々進まない。

横からの風でこけそうになった場面もありました。

台風ならではのなんとも言えない熱風が吹いていて体力・気力とも

一番キツカッたと思います。

この場所はアスリートでも踏ん張りどころなはず。

旦那と完走なんて出来ないけど、ここまで頑張ってどんぐり、偉いよ!と

親ばかな会話をしながら後を追いました。

この時点で時間が足りない状態だったと思います。

でも最後のエイドステーションで後は市内に入るのみとわかって、

難所も超えて時間内にゴール云々は別として、とにかくフィニッシュ

地点に戻りたいと思えたようです。

ここまで気力が戻るとあとは運を天に任すだけ。

そして下地線に入り、宮古空港辺りでゴールまであと5キロの案内を

見ると速度を上げたどんぐり。

ここから先はこんなに体力が余ってたの?と言わんばかりのスピードで

どんどん進む、進む。

あっという間にフィニッシュ地点へ。

写真、間に合わず後ろ姿のみ。

お友達もゴール!

スタート直後のアクシデントで一気にテンションが下がりましたが

よくぞ持ちこたえました。

体力も去ることながら、気力が凄かった!

諦めない、絶対に成し遂げる、強くなったどんぐりを感じました。

完走おめでとう!!

完走後にどんぐりが語ったのは、中体連の水泳大会も凄く出たかった。

でもそれを辞めてツールドを選んだから何が何でも完走しようと

決めていた、と。

翌日はロードレース、それが終わると表彰式とパーティー

パーティーに参加して楽しい時間を過ごしたようです。

キョロキョロ宮古毎日新聞

ここにどんぐりがチョコッと載ってました〜

ツールドに参加したのは春休みの留学がきっかけです。

スポーツがあまり得意ではないどんぐりにやればできるという自信を

持たせたくて留学させました。

留学と直接は関係ないかもしれませんが、10日だけの留学で何を学ぶか、

それに向けて何を目標に置くかなど期間だけでは説明できない

深いものがあります。

自分に負けない精神、諦めない根性を養ってもらいたかったのが留学の

本当の目的でした。

まだまだこの先、色々な経験を積んで少しずつ大きくなっていって

もらいたいです。

本当にガンバッタ、初挑戦で完走できるとは思わなかった。

GWに練習したけどこの半分でもっと時間が掛かってた。

本番でよくぞ逃げ出さずに走りました!(^^)!

旦那と車で回りながら、トライアスリートはつくづく凄い!と

実感しました。

157キロを各ポイントを通過タイム内ですよね?

それも泳いだ後で。

これからフルマラソンも待ってるのに、その中間でバイクよね。

本当に凄い!

体力もしかりだけど、精神力が半端ない。

次回からトライアスロンをもっと身近に感じられるようになりそうです。

6/19 息子が通う中学校の立て看板